約1週間で白骨化?
ここ最近、新聞紙上を賑わせている兵庫県尼崎のドラム缶殺人事件、まだまだ全容が見えてきませんが、
以前、九州で似たような事件があったことを思い出させます。何とも嫌な気分にさせる事件ですね!
さて、直接的な繋がりは全くありませんが、事件というと、私はどういう訳か死体とか白骨を思い浮かべて
しまいます。テレビの見過ぎ、小説の読み過ぎなのでしょうか?
人間の死体は腐敗後、細胞組織が融解して最終的には骨だけが残ります。極論すると約7日で白骨化する
そうです。ただし、真夏の高温化の場合という条件が付きますが・・・・。冬の気温が低い状態だと完全白骨化
するまでには約数ヶ月かかってしまうそうです。
ただ、これらは条件によって変わり、山林に捨てられた遺体の場合、例え冬だとしても腐食性動物が近くに
いれば1日で白骨化してしまうこともあるそうです。
腐食性動物とはいわゆる森の掃除屋さん達です。ハイエナやハゲタカ(日本の山林にはいませんが)、
クマ、野犬、タヌキ、キツネ、カラスや一部の猛禽類、野ねずみの他にシデムシ、ウジ虫その他昆虫類なども
遺体を損壊し、白骨化を早めるのに貢献しています。
私が中学生の夏休み、飼っていたウシガエルが死んでしまい、部活で忙しかったため、墓を作ろうと思っていた
のですが、しばらく庭に放置してしまいました。4日くらいでシデムシやマイマイカブリがたかり、どうしようかと
オロオロするうちにウジ虫がわいていて、触れなくなってしまったことを思い出します。
この時、何故か激しい怒りを感じましたが今思えば自然の摂理、諸行無常を目の当たりにしたということなのでしょう。
宇治拾遺物語?だか何だか忘れましたが、旅の途中で死んだ女が最初は泥棒に服や持ち物を剥ぎ取られ、次いで
野犬に食われ、さらにカラスつつかれ、虫がわいて、最後は骨だけになってしまい、その骨もバラバラに散り、最後は
髪の毛だけがふわふわと残っているという、まさに諸行無常を描いているくだりを思い出します。
ところで、ウジ虫にしてみても腐敗の進行度によってたかる種類が段階的に変わっていくそうです。
新鮮な比較的腐敗の進んでいない状態を好む種類もいるのです。アメリカのFBIでは、遺体にたかるウジ虫の種類に
よって遺棄された時間をかなり正確に割り出したりしているそうです。
また、水中なのか乾燥した土中なのか、という諸条件、環境差でも白骨化への“道”は大きく変化します。
ちなみに水中では約2週間ほど、土中では5~6年とかなりの開きが生じます。水中では意外にも身近なフナやコイ、
オタマジャクシなども腐食の度合いによっては多少ついばんだりするそうです。
土中では空気の流れがほとんど無く、細菌が繁殖しづらいため、腐敗がなかなか進行しません。
また、極端な乾燥状態や空気の流れが激しい場合も白骨化にはなかなか至らず、ミイラ化してしまうそうです。
昔(江戸時代)、即身成仏という究極の修行がありました。あれなどは、土中の穴の中で、飲まず食わず、空気のみ
特殊な管から流し込まれている中でミイラ化してしまうというものです(ミイラになることが目的ではないので注意!)。
これらは、水分の不足による細菌の不活性化が原因のひとつです。
さてさて、ここまで書いてきて何ともいやぁ~な気分になってきてしまったので、ここで筆を置こうと思います。
何でこんなことを書いたのか?多分、尼崎の事件とたまたま通りがかった雑木林で小用を足そうと中に入っていくと
死んで腐敗した小動物を発見してしまったことが頭の中でコラボしてしまったからだと思います。
ハイ、すみませんm(_ _)m