クラニオ(頭蓋骨)施術とは
クラニオとは「頭蓋骨」という意味で、クラニオ・セイクラルの略です。クラニオセイクラルテクニック=頭蓋仙骨療法(頭蓋仙骨テクニック)は、ウイリアム・サザランド博士により開発されたオステオパシーテクニックの一つです。
神経系や内臓系の様々な障害を引き起こすのは、脳脊髄液の循環不良であると考え、脳脊髄液の循環不良を招く頭蓋骨のズレや歪みを調整するというテクニックです。脳脊髄液の流れを整える事で免疫力を向上させ、心身をより健康・健全な状態へと導いていくものです。わかりやすくまとめてしまうと、頭蓋骨と仙骨を通じ、体内の水圧を調整する事で身体の不調を解除する技術と捉えて頂ければよいかもしれません。
当院で行う頭蓋仙骨療法
頭蓋仙骨療法には非常に多くの流派があります。代表的なものとしては、オステオパシーのサザランドテクニック、アプレジャーのCST、デジャネットのSOT、グッドハートのAK頭蓋骨テクニックなどがあります。
当院では主にサザランドテクニックとAK頭蓋骨テクニックをそれぞれの特徴を最大限に生かし施術に応用しております。
当施術は医師のような治療を目的にしているのではなく、全身の呼吸システム(脳脊髄液の流れ=第1次呼吸メカニズムのことで、肺呼吸=第2次呼吸メカニズムのことではありません)を整えることによって、本来備えているはずの恒常性・イネートインテリジェンスを最大限に発揮できるように手助けすることを目的にした自然療法です。
カイロプラクティックなどで頚椎や骨盤を矯正しても、すぐに元に戻ってしまったりするのは、これらの骨を取り巻く硬膜自体が潤いをなくし、歪んでしまっているからという可能性もあります。このような場合、上記、頭蓋仙骨のメカニズムを調整する必要が生じるのです。
比較的効果が期待しやすい症状
- 不眠症、イライラなどのストレス障害
- 生理不順などホルモンのアンバランス
- 呼吸運動による蝶形骨と後頭骨の自律神経失調症
- 肩・腰・頭などの慢性的な痛み
- 視覚・聴覚障害
- 顎の機能障害など
クラニオ(頭蓋骨)施術方法
クラニオ(頭蓋骨)施術は当院の柱になる施術方法の一つで、当技法は施術自体は非常にソフトです。逆にソフトな力加減(約5g~10g)でないと頭蓋骨は動きません(強い力には防御反射が起こってしまいます)。
その場ですぐに楽になったと感じる場合もありますが、2~3日経って「そういえば」と気づくという事も多いようです。これは一時的なものではなく、本来の治癒力が高まったことを意味しています。
また、施術中は心地よさ、起きているような眠っているようなふわふわ矯正した緩み感を体感していただけます。ストレスなどによる緊張も和らぎます。