金縛り?夢?霊のしわざ!
夢は実際に体験したことが元になっていると言われています。しかし、その一方で、全く意味不明、
支離滅裂な内容だったりすることも多々あります。
これは、睡眠中「前頭連合野」という部分が休んでいるためといわれています。「前頭連合野」とは
様々な情報と記憶を整理しまとめながら思考判断を行っている部分です。
記憶を一時的に保存しているのは「海馬」という部分で、睡眠中この「海馬」が活発に活動しているのに
情報の整理整頓をする「前頭連合野」が休んでしまっている状態、つまり記憶されていった情報を
きちんと取りまとめるスタッフがいないために無秩序なコンテンツを見させられている状態が支離滅裂な
夢を見ているという状態なのです。
ところで、夢がもたらす奇妙で不思議な現象の一つが「金縛り」といわれています。
一般的に金縛りとは目が覚めて意識がある状態なのに身体が動かない状態のことです。
胸の上に女の人が乗っかっていたとか怖い形相でこちらを睨む人が覆いかぶさってきた・・・・etcとセットで
語られることが多いため、例のしわざと思っている人が多いのですが、金縛りと心霊現象は全く無関係とも
言われています。
科学的には身体の休息のためのレム睡眠時に起こる「睡眠麻痺」が金縛りであると考えられています。
浅い眠りのレム睡眠中、脳波は起きている時と変わらないのに身体の各筋肉は脱力されて弛緩した状態に
なっています。
こうした状況の中目を覚ましてしまうと脳は覚醒し意識が比較的はっきりしているのにも関わらず、身体は全く
動かないという不思議な感覚に陥ってしまうということがある訳です。
ちょうど怖い夢を見ている時などにこうした状態が出現すると夢と現実が一緒になり「霊を見た!」と思って
しまうのではないでしょうか?
とはいうものの、私も金縛りにあったことがあり、その時の感覚は上記の説明ではどうしても納得できないという
こともやはりありました。さて、実際のところはどうなんでしょうね!