神経系⑤~自律神経の役割~|志木の整体「志木クラニオ・カイロプラクティック整体院」

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神経系⑤~自律神経の役割~

神経系への考察、今回は自律神経について考察し、これにて神経系は終了しようと思います。

 

日々の生活の中で、意識せずに働いているもの、これらを統括しているのが自律神経です。

 

心臓や胃腸などの内蔵、血管の収縮や拡張、呼吸や消化、代謝・・・・といった生理機能を

 

裏で支えてくれています。

 

例えば、今日は疲れたから心臓を止めようと思っても止まらないし、チャーシュー麺の大盛り

 

を食べ過ぎたから消化液いっぱい出そうと思っても、自由自在に出てくるものではありません。

 

自分の意思や作意とは別に自立して生命機能を維持しようとするのがこの自律神経な訳です。

 

ところで、自律神経には交感神経と副交感神経の二つがあります。

 

交感神経の中枢は脊椎に沿って(胸椎と腰椎)縦に走っており、骨のひとつひとつから神経が

 

出ていて脊髄神経と合流しています。

 

一方、副交感神経は延髄部分と仙骨部分から出ていて脳神経と仙骨神経に含まれています。

 

 

 

交感神経は活動する神経、副交感神経は休息の神経と言われており、互いに相反する働きを

 

し、必要に応じて自動的に切り替わるようになっています。

 

例えば、交感神経は血管を収縮させて血圧を上げたり、心臓をバクバクさせたりと、いわば

 

身体を臨戦態勢に導いていく神経なのです。その役割から交感神経はFF神経とも言われたり

 

します。つまりFright&Fight・・・・怯え、恐れと戦闘態勢を作り上げる神経ということです。

 

対して、副交感神経は血管を拡げて血圧を下げたり、分泌や排泄作用を促す働きをし、体を

 

リラックスさせる状態を作り出します。

 

交感神経、副交感神経は両方がともにMAXで働いているということは無く、どちらかが優位に

 

なっている時は、もう片方は弱まるようになっています。

 

例えば、運動会などで自分が走る直前、プレゼンテーション当日、面接試験の直前・・・etc、食欲が

 

なくなってしまったり、おいしく感じなかったり・・・等の経験は誰でもあると思います。

 

これらは交感神経の働きによるもので緊張が高まっている時は消化器系(副交感神経支配)が

 

休止状態になってしまっているからです。要は今まさに戦う前、臨戦状態にある時、胃腸に内容物が

 

つまってたら思うように戦えないどころか身を危険に晒してしまいますよね?一方、ことが済んだ途端、

 

副交感神経に切り替わり、お腹がすいたような気分になったりする訳です。

 

 古来より兵法などでも、必勝手段として「夜討ち朝駆け」が奨励されたのも敵が副交感神経支配で

 

休息している時に襲った方が効率が良いからです。

 

保元の乱や関ヶ原の戦い前哨戦でも夜討ち朝駆けを否定した側(崇徳上皇側・石田三成側)が負けて

 

ますよね!話があさっての方向にいってしまいました(笑)

 

 

このように二つの神経がうまい具合にバランスをとり合いながら、体内環境が一定に保たれる仕組み

 

になっているのですが、ストレスが重なり、バランスが崩れたりすると、交感神経と副交感神経の

 

切り替えがうまくいかなくなってしまいます。これがいわゆる自律神経失調症という訳です。

 

自律神経は全身の器官をコントロールしているため、自律神経失調症になると全身に支障をきたし

 

のちのち重篤な症状に発展する可能性もある訳です。

 

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