神経系③~中枢神経とは?~
昨日、今日とPALMS主催、フルスパインカイロプラクティックのセミナーに参加しておりました。
今回は胸椎、内臓と関連が比較的多い部分で、重要なパートでした。
以前行っていた椎間関節を矯正するディバーシファイドテクニックのアジャストと違い、椎間板への
深い力の浸透が必要とされるアジャストでした。とても熟練が要求されるテクニックです。
さて、神経系への考察第三弾、今回は中枢神経について考えてみたいと思います。
中枢神経とは脳と脊髄を合わせたものです。脳は頭蓋骨の中に、脊髄は脳から繋がって首、背中、
腰へとのびる神経線維の束で小指ほどの太さで、背骨の中を走っています。
少々マニアックな話になりますが、映画=プレデターで、ハンター&狩人であるプレデターが狩った
人間の頭蓋骨からズブズブと何かを引っこ抜きますが、ちょうど引っこ抜かれる部分がこの中枢神経
になります。
脳からの命令・情報は通るルートもほぼ決まっていて、運動情報は脊髄の前方(腹側)を通り、骨格筋
などへ伝えられます。
一方、皮膚の感覚や筋肉からの情報は脊髄の広報(背中側)を通って脳へ送られます。
脊髄という神経のラインは全身から脳へ、脳から全身へと電車のように上り、下り、それぞれの
ライン(回路)が備わっているのです。
ところで、脳をPCに例えると脊髄はPCからの情報をPC外部へ伝達を行うコードに当たります(例えば、
マウスとPCを繋ぐコードなどがそれにあたることになります)。
このPCとコードを繋ぐ部分に当たるのが、人間の体の中では延髄になります。実際の場所は首の後ろの
部分で、盆の窪などと呼ばれております。必殺仕掛人藤枝梅安が殺し鍼を打ち込む部分です。
脳や脊髄はとても傷付きやすい組織で、外部からの衝撃を避けるために外層と内層によって厳重に保護
されています。外層とは頭蓋骨や脊柱(背骨)のことで、骨組織によりガードされている訳です。
ちなみに背骨(脊柱)の椎骨の1個1個の間には円盤状の軟骨組織がありますが、それが椎間板に
なります。
一方、内層は3層構造の膜組織により脊髄を保護しております。外の膜から硬膜、クモ膜、軟膜と
いいます。脳も脊髄もこの三つの膜によりすっぽりと包まれております。
さらにこの、クモ膜と軟膜の間には脳脊髄液と呼ばれる無色透明の液体で満たされており、
この液体がある意味クッションの役割を果たして外からの衝撃を防いでいます。とりわけ、脳は豆腐の
ように柔らかく、豆腐が水に付けておかないと自身の重さで潰れてしまいがちになりますが、脳もこの
脊髄液の中に浮かんでおり、自身の重さや重力に負けて潰れてしまうことを防いでいるのです。
だらだらと書いてしまったら収拾つかなくなりそうなので、今日はこの辺で・・・・。