なぜ?乗り物酔いするのか??|志木の整体「志木クラニオ・カイロプラクティック整体院」

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なぜ?乗り物酔いするのか??

いつもは車で治療院に出勤するのですが、昨日は久々に電車で通勤しました。比較的混んでいたので

 

私は電車の継ぎ目(先頭車と先頭車が連結している空間/私はこの空間が大好きです‐笑‐)に入り、

 

本を読んでいたのですが、20年ぶりくらいに乗り物酔いを起こしてしまいました。

 

疲れがたまっていたのでしょうかね?

 

さて、バスや電車、船などに長時間揺られていると乗り物酔いを起こすことがあります。

 

こうした乗り物酔いは一体どうして、起こるのでしょう? 

 

簡単に説明すると、耳の奥にある器官(平衡感覚を司る器官)が乗り物の揺れによって

 

刺激され、一種のめまいのような状態を引き起こすからだそうです。

 

もう少し詳しく見ていきます。

 

耳は音を感知する器官ですが、同時に体のバランスを保つ平衡感覚器官としても重要な

 

役割をもっています。

 

耳の奥、内耳にある三半規管と前庭と呼ばれる部分がこの平衡感覚を司り、それぞれ

 

異なる機能を持っています。

 

まず、三半規管は身体の回転のスピードや加速方向を感知する器官で、複雑に組合さった

 

三つの管から構成されており、管の中はリンパ液で満たされております。

 

頭を動かすと、このリンパ液が管の中を移動し、中にある有毛細胞を揺らします。これにより

 

回転する方向やそのスピードが感知できます。

 

一方、前庭は身体の傾きを感知します。三半規管の管がつくる三つの輪が交差する部分に

 

位置し、卵形嚢、球形嚢と呼ばれる二つの嚢(袋状のもの)で構成されています。

 

さらに、それぞれの嚢=袋の上には耳石と呼ばれる小さな石が並んでいて、身体の傾きに

 

より、この石が動き毛細胞を刺激します。それにより身体の傾きを感知するのです(女子サッカー

 

日本代表の澤選手はこの石が外れ、器官内を浮遊してしまい目眩が生じてしまってましたよね)。

 

卵形嚢は垂直方向、球形嚢は水平方向の傾きを感じ取り、これらが脳内で再構成され、身体の

 

傾きを割り出しているという訳です。

 

 

まとめると以下になります。

 

三半規管→体の回転やスピードを感じ取る。

前庭→卵形嚢と球形嚢で構成されていて、身体の傾きを感じ取る。

 

こうした平衡器官が乗り物の不規則な律動や揺れにより過剰に刺激され、乗り物酔いになるのです。

 

また、目から入る物体視覚情報と平衡器から入る身体位置情報に微妙なズレや差異が生じ、

 

これらも乗り物酔いの原因の一つになる、と言われています。

 

乗り物酔いで吐き気が生じてしまうのは、平衡器の混乱によって生じた『目眩信号』を脳に伝える

 

自律神経が胃腸を支配する神経と繋がっているために起こるとされています。

 

市販の酔い止めは嘔吐中枢を刺激するヒスタミンを抑える成分(抗ヒスタミン薬)や神経系の興奮を

 

抑える成分(副交感神経遮断薬)でできているそうです。

 

自律神経の興奮は気持ちや心理状態から来ることも多く、『また、乗り物酔いするのでは・・・』という

 

心配や不安が強いと、より酔いやすくなってしまいます。こうした不安感を取り除くための役割としても

 

『酔い止め薬』は有効なのかもしれませんね。 

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