セミナー要点メモ(PALMS クラニオベーシック)
もう6回目くらいの再受講になりますが、PALMSクラニオ・ベーシック(CSW1)に行ってきました。
クラニアル系に関しては今まで随分と色々なセミナーに参加してきましたが、精神的なもの、
エネルギー的なもの、感覚的なものが比較的多かった中で、一番理論的で解剖生理学的なメカニズムも
詳細に解説されて納得のいくセミナーだったと思います。
※山端先生と糸井先生
以下自分自身の復習のために要点をまとめてみました。
◎頭蓋の大きさの変化→脳脊髄液の産生と排出
第1次呼吸=脳脊髄液呼吸、PRM(Primary Respiration Mechanism)・6~12回/分
第2次呼吸=肺(横隔膜)呼吸
・拡張=吸気(Inhalation)
・収縮=呼気(Exhalation)
◎脳脊髄液の循環
CSFの産生 :側脳室(脈絡叢)→室間孔→第3脳室→第4脳室→第4脳室正中孔→外側孔→クモ膜下腔
CSFの再吸収:クモ膜顆粒→硬膜静脈洞(上矢状静脈洞)
◎後頭骨(occ)の右AI(前下方)における蝶形骨(sph)の動きのパターン
①蝶形骨の右捻転(右上方変位)に対して左側屈(左前方変位)
②蝶形骨の右捻転(右上方変位)に対して右側方(右サイドスリップ)
テクニックの要点(骨の動きを感じ取ろうとする意識が重要)
・基本的にはすべて『圧迫』か『減圧』である。
・5g圧で行われるものの稀に20g~30g圧もある。
◎第4脳室圧縮テクニック(CV4)
効果:自律神経機能の回復、体液促進、糖尿病、便秘、女性系疾患など
禁忌:脳の外傷、出血性の血管障害、重度な高血圧、脳腫瘍など
◎環椎後頭関節リリース
後頭骨~C1間の歪みや圧縮を解放し後頭骨のすぐ外方にある頚静脈孔の通りを改善する効果が期待できる。
◎静脈洞のドレナージュ(排出)
頭蓋から流れ出る(静脈洞を通り頚静脈孔を通過して)静脈血の流れを高めることを目指す。
最初の検査で頭蓋骨が固く硬直し弾力性を欠いている時に特に有効。
対象:直静脈洞、辺縁静脈洞、横静脈洞
◎頭蓋のランドマークについて・・・・・・以下
ベーシックにおいては蝶形骨と後頭骨の動きがとても重要になりますが、3Dイメージで各骨の動きを捉える
のが難しく、毎回、初参加の方は大混乱しています(右捻転・左側屈&右捻転・右側方)。
また、捻転や側屈などの言葉が体幹部と違ってクラニオ独特の使い方をしますので、これもまた混乱を
助長するようです(笑)
EX.頭蓋の捻転(上下)は体幹部では側屈の動き&頭蓋の側屈(前後)は体幹部では捻転の動き
CGで見れば一発なのですが、そんなものないので、想像力が重要になります。模型があったりすると
わかりやすですけどね!私も22分割頭蓋モデルを購入してようやく蝶形骨と高騰骨の動きが自由に
描けるようになりました(~ω~;)))
22分割(舌骨がないので23分割ではない)モデルはクラニアル系をやる上で持っていて絶対損はない
と思います。
特に色付きでマグネットタイプの方が分解した時、初心者には組み立やすいです(左=完成形 右=分割状態)。