痛みが伝わる仕組みについて
THS(トータルヘルスサポーターズ)共有ブログ、今回は私自身の記事になります。
関東地方の桜はほぼ散ってしまったのでしょうか?
毎年のことであるのですが、散りたての時期は妙に寂しさを感じてしまいます。
ただ、散った後も青々とした葉っぱが元気にあるので、秋の紅葉の寂しさとは
妙に違った感覚です。
今回は人間にとってとても身近で大切な感覚「痛み」について、そして「痛み」の
発信源である「受容器」とその痛みの伝わり方について考えていきたいと
思います。
ところで、受容器とは一体何でしょう?
受容器とは人間や動物が外界からの刺激および体内で生じる刺激を受け入れる
器官のことで目・耳・鼻・舌などもそれにあたります。
皆様方も経験があると思いますが、指を切ってしまったり、膝をぶつけてしまったり
すると、そこには痛みが走ります。まず、この外から受けた衝撃(痛み)は「受容体」
と呼ばれるセンサーにて様々な刺激として感じ取られます(例えば機械的刺激・
温度刺激・化学刺激など)。
その後、感じた刺激は受容器と呼ばれる部位にて電気的な信号に変換されます。
電気的信号に変換された時点で初めて脳に伝わりはじめ、最終的に「痛み」として
認識されるという訳です。
いわば受容器とは感じた痛みを電気信号に変換する発電所のようなものとなります。
そもそも受容器は神経の末端が変化してできあがったもので、痛みを発生させる(感じ
取る)受容器は「侵害受容器」もしくは「痛覚受容器」と呼ばれます。
さて、電気信号に変換された痛みの信号は受容器の種類によって決められた送電線
(神経)を伝わります。そして、中継基地(後根神経節)を経由した上で「変電所(脊髄)」
へと送られていきます。
変電所(脊髄)から、さらに脳(痛みを認識するステーション)へのルートでは、電気的
信号がさらに神経伝達物質と呼ばれる化学物質に変電(変換)されて送られていきます。
普通に考えると、受容器から脳まで一本の送電線(送電形式)で伝わった方が早いような
気がしてしまいますが、そうする為にはたくさんの送電線が必要になってしまうのだそうで、
変換して伝えた方が情報が集約され、実際は早く伝わるという事なのだそうです。
なお脳のどの部位に伝わるかは痛みを感じ取った発電所(受容器)の種類によっても異なる
のだそうです。
痛みが脳に伝わるシステムは一見、単純なようで、実はもろもろ複雑なのである!ということ
なんですね!!
頭痛・頭蓋調整の治療院
志木クラニオ・カイロプラクティック整体院
048-474-4277