“毛”のはなし|志木の整体「志木クラニオ・カイロプラクティック整体院」

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“毛”のはなし

マヤ暦で最後の日、特につつがなく過ぎ去ったようです。とはいうものの今年は去年に比べ

えらく寒く感じてしまいます。いっそのこと獣のように深い体毛で覆われていたらどんなに

暖かいことだろう、と感じてしまうこの頃です。

 

さて、人間の毛には腋毛やスネ毛など即、脱毛対象となり毛嫌いされている部分の毛も多い

ですが、これらは昨今&現代人の身勝手な感覚によるものです。

 

毛は本来、体の表面を保護したり、体温の発散を防いだりと、非常に重要な役割を担ってきました。

そのため、頭部、生殖器付近や周辺など、保護の必要な部分程、沢山の毛で覆われています(とは

いうものの、私、未だ陰毛がそれ程大切なもののように感じません)。

 

毛はもともと皮膚の角質層が変化してできたものです。爪なども同様に皮膚からできていますが、

これら皮膚の角質層が変化してできたものを『角質器』といわれます。

また、毛は手のひら、足の底、唇など限られた部分を除いて、全身から生えていますが、その長さや

太さ、形は一定ではなくまちまちです。

 

同じ毛でも、頭の毛やヒゲは長く伸びるのに、まつ毛や眉毛、鼻毛、腋毛、スネ毛、陰毛などはある

一定の長さに達するとそれ以上長くなることはありません。それは毛の寿命がそれぞれの部位に

よって異なるからだと言われています。

まつ毛や眉毛、陰毛などは頭髪やヒゲに比べて寿命も短く、伸びる速度も非常にゆっくりとしたもの

です。

 

頭髪の寿命は3~5年、ヒゲは1~3年であるのに対して、まつ毛や眉毛は3~5ヶ月、陰毛は約1年ほど

だそうです。成長速度がゆっくりな上、寿命が来ると抜け落ちてしまうので、ある程度以上は長くならない

ようです。

 

毛は表面から内部に向かって『毛小皮』⇒『毛皮質』⇒『毛髄質』の三層で構成されています。

外側の『毛小皮』とは、いわゆるキューティクルのことです。カワラ状に重なり、頭髪の内部を保護して

います。このカワラが傷んで剥がれてしまうと、髪がパサついたり、枝毛になったりする訳です。

『毛皮質』はメラニン色素を含んだ細胞から構成されています。

『毛髄質』は皮膚から運ばれてきた栄養分を毛に対し供給しています。

ところで、毛を抜くと根元の先に白く球根のように膨らんだ物体が見えますが、それは『毛球』と呼ばれる

部分のことです。この『毛球』には毛の元になる『毛母細胞』があり、ここで細胞分裂が繰り返されることに

よって毛は成長していく訳です。個人差あるものの頭髪が伸びるスピードは一日で0.5ミリほど。

10日で2~5ミリ、1ヶ月で9~15ミリは伸びる計算です。

ところが、頭皮の老化や毛球の栄養不足など何らかの原因から毛母細胞で細胞分裂が行われなくなると

毛髪はつくられなくなってしまいます。つまり禿げてしまう、という訳です。

 

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